ファインアートの夜明け前

私にはファインアート(純粋芸術)にハマる前に短い歴史があった。
中学生のころ「風の谷のナウシカ」をテレビで見て感動した。そこから宮崎駿、高畑勲アニメにはまり過去の作品(パンダコパンダやコナンなど)の放つ何かに取り憑かれた。他のアニメにはない何かがあった。
それと同時に広島国際アニメーションフェスティバルの存在を知り、フレデリック・バックをはじめとした「アート寄りの手描きアニメ」の存在を知った。「木を植えた男」の絵本を買った。ユーリ・ノルシュテインも見た。(ノルシュテインは成人後だったかも)
「宮崎駿になりたい」から「アートアニメーションを作りたい」と思うようになった。キャラを動かすことより情景や空気感、日常の尊さを動かしたいと。
そこから図書館通いがはじまり最初は絵本を借りまくり、次に印象派をはじめとした画集を借りまくった。

美術館や、ましてや画廊にいくという発想がなかった。あの頃の私が近年流行りのインタラクティブアート(チームラボなど)に出会っていたらコロッと靡いていただろう。

今の私に出会う前夜の話です。しかし人は14歳のころ好きだったものを生涯好きでいるという説があり、案外老後にアニメーションを作ることになるかもしれない。